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LYREとは

LYRE(リラ)は6人組のボーカル・グループですが、
メンバーは世界中に散らばって住んでいます。
ですからライブを聞くことは滅多にできません。
にもかかわらず、CDがたいへん売れています。
この不思議なグループ LYRE の魅力をお伝えしたくて、
この私設ファンサイトを作りました。
まだ聴いたことがないという方、
ぜひ入手して、聴きながらごらんください。
発売元のライフ・プロダクションのページから注文できます。
試聴もできます。
LYREの公式ホームページもご覧ください。

私のサイトには以下のページがあります。

CD情報など
コンサート報告


LYRE分析

 LYREのメンバーは、大学で知り合いました。大学の食堂にピアノが置いてあり、自由に弾けるようになっていたので、授業の帰りなどに誰かがピアノを弾いていると、何となく人が集まったりしていました。LYREの女性メンバー4人は同級ということもあり、そういう場でよく顔を合わせていました。

 若林氏が初めて曲を作った時、それを初めに「勇気をふりしぼって」(本人談) 伝えたのは、小山氏でした。その「空」という曲を食堂で歌っている時に集まってきた中に、飯塚氏と具志堅氏もいました。LYREに始まりがあるとしたら、この時と言えるでしょう。

 特にメンバーを定めることもなく、好きな時に歌っていた彼らでしたが、年度末に行われたクラス感謝会で初めて人前で歌うことになりました。女性4人の他、同級生数人で「空」「私が生まれる前から」を歌いました。けれどまだグループ名は付いていませんでした。1993年3月のことです。

 翌年、塚田氏が入学してきます。LYREの賛美に心を打たれた塚田氏は、友人の青木氏を引き連れて歌の輪に加わりました。青木氏は女性4人と同級で、その賛美にあこがれていましたが、自分が参加することは考えてもみなかったそうです。とにかく現LYREのメンバーがそろいました。学園祭のステージに出演するためにグループ名が必要となり、「LYRE(リラ)」が正式に誕生しました。命名は小山氏です。

 普通のバンドなら、誰かがメンバーを募集したり、知人を集めたりして、最初からグループとしてのまとまりを持つものですが、LYREは自然発生であり、現メンバーになるまでに時間がかかりました。この「お試し期間」があったことは、グループが長続きしている理由のひとつだと思います。また、彼らの通う大学が全寮制だったこともあります。24時間一緒にいれば、表も裏も見えてしまうわけで、その上で築けたまとまりは、簡単には崩れないことでしょう。私が彼らと一緒にいるとき感じるのは、家族のような気安さです。家族はベタベタしません。必要以上にはしゃべりませんし、必要な時はズケズケ言いあいます。全員がマイペースですが、互いのペースを尊重します。驚くほどドライな関係に見えるのですが、それは既に確認済みの信頼があるため、表面を繕う必要が無いということでしょう。

塚田氏

若林氏

具志堅氏

青木氏

小山氏

飯塚氏

 さて6人ものメンバーを擁するグループが、結成から10年以上、仲良く活動してこられたのには、他にも秘密があります。LYREは「6人組」というより「2人組が3組いる」という事です。上の写真で縦に並んでいるのが、親友同士と言えるかと思います。

塚田氏

若林氏

具志堅氏


親友同士


親友同士


親友同士

青木氏

小山氏

飯塚氏

テノール

ソプラノ

アルト

 6人という大人数が互いに等しく仲が良い、という事は有り得ないと思います。2人組という最少のユニットが基礎になり、それが3組集まることで広がりができ、6人でなければ出来ない事が出来るようになっているのではないかと思います。

 私の個人的な印象ですが、6人の特徴を挙げてみます。

 小山氏は、抜群の歌唱力をもっています。澄んだ声は祈りに満ちており、正確で安定した音程で全体に明確な輪郭を与えます。
 若林氏は、作詞者ならではの表現力をもっています。情感に満ち、となりでしゃべっているような気安さもあります。
 飯塚氏は、ハスキーで訴えかける声をもっています。メロディーより高い音でハモリをつけることが多く、コーラスに幅を与えます。
 具志堅氏は、パワフルで豊かな低音を響かせます。しばしば男声より低いパートを歌い、ハモリの土台となります。
 塚田氏は、作曲者ならではの独創性をもっています。非凡な和音感覚で思いがけないハモリをつけます。
 青木氏は、全員と調和する声を持っています。メロディーをオクターブ下で歌うなど、地味ながら欠かせないまとめ役です。

 ある時コンサートを見ていて思いました。「LYREは窓だ」。船窓のように小さな丸い窓が6つ並んでいるように見えました。ひとつひとつの窓から見える景色は全然違います。ある窓からは緑の草原、別の窓からは荘厳な氷河、あるいは涼しげな小川、道ばたの花などなど。地球上の風景は限りなく変化に富んでいます。それなら地球を造られた神様は、無限の側面を持ち、見る人により、見る時により、違う見え方がするだろうと私は思います。LYREはメンバーのひとりひとりが違う景色を見せてくれる窓です。めったに会えない6人だからこそ、それぞれが独立して神様と向き合い、その人ならではの景色を映しています。
 窓は自分が透明に近づくほど、世界の美しさを忠実に見せてくれます。LYREが求めているのは、自分たちがほめられることではなく、むしろ自分たちは素通りされ、窓の外の景色がほめられることだろうと思います。「私が目のあたりにしている神様の素晴らしさを、みなさんも見てください!」というように、しっかりと景色に向かいながらも、自分自身はできるだけ透明になろうとしているようです。


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