マスタリング
2003年7月25日、新アルバムのマスタリングがおこなわれました。
マスタリングというのは、レコーディングした曲を最終的な曲順に並べ、
曲と曲の間の時間を調節し、音量のばらつきがあれば修正し、
曲番号や時間のデータなどを書き込み、
CDプレス工場に持っていける形にまとめることです。
今回はU-マチックというメディアにまとめられました。
スタジオにはプロデューサーとディレクターとエンジニア、
そしてLYREを代表して塚田氏が参加しました。
マスタリング・スタジオの様子。
後ろ姿はエンジニア。
マスタリング・スタジオの機材の一部。
まずレコーディング・スタジオでDATに収められた曲を、
すべてコンピューター(Mac)に取り込みました。
午後2時に作業が始まり、3時半に取り込み終了。
次に「ソニックソリューション」というシステムで調整をおこないました。
各曲の始まりと終わりを定めてから、曲順通りに並べ替え、
部分的に確認したい所を試聴し、曲間の時間などを調節します。
そして各曲の音量のバランスを取りました。
ここまでで4時半になりました。
いよいよ「U-マチック」への書き込みです。
U-マチックは本来、ビデオテープとして開発されたのですが、
登場が早すぎて(1971年！)、普及しませんでした。
見た目は、VHSよりひとまわり大きいだけです。
これにCD1枚分のデジタル・データを書き込んでいきます。
午後4時半、LYRE の4枚目のCDが、世界で初めて流れ始めました。
実に76分という長時間のアルバムです。
書き込みが終了し、これで「音」は完成しました。
あとは印刷物等を作り、何やかやあって、
発売は10月の予定です。